2017年3月17日金曜日

Mos(kit)o - パスツール研究所 iGEM 2016 チームの蚊取り/監視装置

Mos(kit)oのセット - 左: 蚊取り罠、右: 蚊の解析ステーション、著作: パスツール研究所
パスツール研究所の iGEM 2016 チームが、蚊を捕獲する罠、捕獲した蚊に病原体があるかを検出する解析ステーション、感染した蚊のいる地域のマッピングツールを備えた装置、Mos(kit)oを考案しました。

この装置の着想には、パリ周辺にある ENSCI-Les Ateliers デザインスクール、ESPCI(パリ市立工業物理化学高等専門大学)、Pierre and Marie Curie University(パリ第6大学)、Paris Diderot University(パリ第7大学)、ETSL Biotech School、Jean Monnet Law Faculty の学生達を含む学際的なチームによって Rhinoが利用されました。

罠と解析ステーションのコンポーネントは昆虫学者の勧めに従ってデザインされました。3D印刷バージョンはiGEMコンペ向けのデモ装置として生成され、BioDesignイベントを含む複数の会場で使われました。

ジカ熱や黄熱病、その他複数の疾患(アルボウイルス)は虫刺されから人に感染し、その多くは現在ワクチンがありません。予防策の1つは大規模な殺虫剤の散布ですが、毒性や蚊が耐性を持つようになるという問題があります。Mos(kit)oは感染源となる蚊の存在を監視し、予防し、殺虫剤の散布を環境的な責任を持って行えるよう役立つ、革新的なツールになるでしょう。

このMos(kit)oによってパスツール研究所の Institut Pasteur Paris 2016 Team は 2016 iGEM コンペで金メダルと3つの最優秀賞(Best Applied Design、Best Diagnostic、Best Entrepreneurship)を受賞しました。

0 件のコメント: