Loop: The Environmental Summer
Pavilion 2
この学際的なプロジェクトはMarie Davidová(プラハのチェコ工科大学建築学部、FA CTU / Collaborative Collective)、Šimon Prokop(Collaborative Collective)、Martin Kloda(Archwerk)の指導の下、チェコのリベレツにあるリベレツ工科大学(TUL)Faculty of Art and Architecture、プラハにあるチェコ生命科学大学(CZU)Faculty of Forestry and Wood Sciencesのチームワークが関わっています。1年前にここで発表したプロジェクト、pareSITE: The Environmental Summer Pavilionの延長で、松の無垢材のパフォーマンスを進化させることが目的です。PareSITEは湿度の高い夜に水分を吸収し、夏の暑い日は蒸散していました。このパネリングは湾曲でパフォーマンスをサポートし、湿度の高い空気の循環を向上させていました。今年のプロジェクトはコンセプトをさらに進め、パネリングは空間的にまとめて接線断面の左右を組み合わせました。このおかげで構造的な形、パビリオンのパフォーマンスともに向上させることができました。
折り紙を折っただ円を3Dスキャンしたものから進化させたコンセプトはGrasshopper for Rhino 5のモデルのベースとして使われ、製作図を生成しました。構造の個々の要素はEurodachでCNCカッターのフンデガーSpeed-Cut 3を使って カットされ、パネリングはプラハのCZU Faculty of Forestry and Wood SciencesでHOMAG Venture 06S 3軸加工機を使い、そこで学生達が構造の設置も行いました。
Loop PavilionはEnviroCityはフェスティバルの待ち合わせ場所や表彰台としての役割を果たし、ビジターとプレゼンターのために快適な環境を作り出しました。
Grasshopper for Rhino 5 モデル:
モデルは3Dスキャナから取ったガイド用の曲線2本のみをRhinoceros 5で使いながら、Grasshopper(とそのプラグイン)だけで作成されました。これは最終的なガイド曲線の形が決まる前でもその構造に取り組むことができ、チームの作業に役立ちました。パネルの空間構造とパビリオンの構造的性質のため、ジオメトリに加えてかなりの量のデータ構造に取り組む必要がありました。要素は全て平らな厚板でしたが、全体の形状は複曲面として認識されます。
静力学的に複雑な形になると判断されたことから、チームはDonkeyというプラグインを使って考えられる構造の弱点を解析し、同時に接合部にかかる力を様々に解析して留め具の最適な配置を見つけ出しました。また別のGrasshopperプラグイン、Ladybugを使って設置期間中の会場の太陽の位置やそれぞれのパネルのエネルギー利得を推定し、パネルサイズの複雑性を調整しました。
参加した学生達はプロジェクトの間にGrasshopperの基本を学び、そのうち2人は完全に使いこなすようになりました。
参加した学生のリスト:
Alena Novotná、Anna Hrušová、Antonín Hůla、Barbora Slavíčková、Jakub Kopecký、Jiří Fáber、Jiří Pokorný、Petr Tůma、Tereza Jílková、Radim Sýkora、Eliška Antonyová、Tereza Lišková、Filip Janata, Tomáš Kytka, Marie Kortanová,
Vojtěch Holeček、Martin Vaníček、Jakub Hlaváček、Petr Havelka
スポンサー:
Stora Enso、Rothoblaas、Nářadí Bartoš、Eurodach、 Lesy ČR、Nadace Proměny、Natura Decor
詳細はこちらのブログでご覧頂けます。http://environmentalpavilion.tumblr.com/
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