2020年12月24日木曜日

木のアリーナとタワーをウィーンに

Sterling Presser Architects + Engineers の Nicolas Sterling が、Rhino/Grasshopperを使った最近のプロジェクトを公開してくださいました。

Timber WH ARENA & Timber Tower は ウィーンの WH Arena コンペで2次審査に進んだ設計案です。

座席数は20,000で、WH Arena の木のコンセプトは環境と共生する自然に根差しています。あらゆるレベルで効率性と柔軟性を発揮する大規模なアリーナに新しいサステナブル(持続可能)なランドマークを作り出すことがこのプロジェクトの構想で、アリーナ、隣り合う建物、公共スペース同士の対話がユニークな組み合わせを生み出します。建築物は生み出す外の空間と同じほど多様な役割を演じ、波紋のような木造スキンは木の皮の役割を果たしています。この建物は自然で美しく、暖かみのある材料を最大限に生かし、私達を自然と結びつけ、持続可能な未来を描いてくれます。

浅い鞍型をしたアリーナの屋根はグリッドシェルとケーブルネットのハイブリッド、Gridnetとして、木造ストリップの骨組みで三角形の格子状枠で構成されています。内包エネルギーを最小限に抑え、再生可能資源の木材を使いながら材料の使用を最適化するこの複合構造は、音響性能を強化した温かみのある空間を作り出します。屋根は縦160m、横130mほどに及び、上に太陽光発電パネル、下は途切れずに続く閉鎖型の吸音天井を備え、一部が半透明になっていることでアリーナの内装に際立ったデザイン効果をもたらします。

一体化された建築とファサードの構造が繊細なレイアウトに従い、建物で人が動き回る際に視覚的な効果を作り出します。屋根、ファサード要素、木のグリッドシェルは構造的耐力と審美的な視覚効果のバランスが取れた、ユニークなパラメトリックモデルです

このプロジェクトは以下の方々とのコラボレーションで、素晴らしいチームワークを 発揮しています:

  • Thornton Tomasetti: 構造、ファサード、音響
  • A24 Landschaft: ランドスケープ
  • Transsolar: エネルギー、サステナビリティ、環境デザイン、MEP(機械、電気、配管)
  • Kunz: 火災工学
  • Woo Architects: アリーナのエキスパート
  • Yann Kersalé. 照明アーティスト
  • Ateliers de L’Éclairage: 照明デザイナー/エンジニア
  • SOL: レンダリング
  • Xtrude.Berlin: 3D印刷

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原文投稿者: Carlos Pérez

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